はじめまして。エンジニアの Ryo です。本記事では、最近、勢いに乗ってきているオンライン決済サービス Stripe を用いてオンラインサービス提供者向けに、特定の顧客に対して割引を行う方法をご紹介します。
※こちらの記事は、すでに Stripe をサービスに導入しているという前提で作成されております。もし、Stripe を検討中でまだ導入されてない場合は、以下の記事で Stripe 導入のメリットや扱うデータの種類、実際にサービスでどのように利用されているかなどを紹介していますのでご参照ください。
Stripe での割引方法について
Stripe ではユーザーのサブスクリプション (定期支払い)に割引を発生させるために 「トライアル」 と 「クーポン」 の2パターンの方法が提供されています。
「トライアル」 は、「○ヶ月間割引。期間終了後、課金が発生」を実現する機能です。ユーザーがトライアル有りで商品を契約するとユーザーは割り引かれた額で請求を受け、設定されたトライアル終了日まで特定の割引額でサービスを利用できます。また、全額割引の設定にすることで無料でトライアルを開始させることもできます。
主にこれからサービスを利用してもらうユーザー向けの割引が「トライアル」となっています。
次に「クーポン」ですが、こちらには割引額を自由に設定でき、設定した期間の間、ユーザーへの請求に割引を発生させることができます。
クーポン適用には主に以下2つの方法があります。
- 直接 Stripe の管理画面からユーザーのサブスクリプションに対してクーポンを適用させる方法
- ユーザーの決済時に合わせクーポンコードを入力させてクーポンを利用させる方法
以降で①の方法でクーポンを適用させる手順を紹介します。
Stripe でのクーポン作成手順
クーポンの適用方法の紹介の前に、まずは Stripe の管理画面でクーポンを作成する方法を紹介します。
- まずは、クーポン一覧ページにアクセスする
- 「+ 新規」 ボタンを押す
- 表示されたクーポン作成フォームの入力項目を埋めて「クーポンを作成」を押す
基本的に作成の流れは上記のとおりです。
次にクーポン作成フォームに関して各項目の説明をします。
クーポン作成フォームの入力項目
名前
クーポン名を入力できます。他のクーポンと見分けがつきやすい名前を付けておくことをおすすめします。
ID
作成するクーポンに付与する ID を入力できます。 この ID は、Stripe が自動で発行してくれるため、基本的に空欄にしておくことが多いです。
タイプ
割引の種類を「パーセント割引」と「定額割引」から選べます。
パーセント割引の場合
割引率を入力します。
定額割引の場合
割引額を入力します。また、通貨を選択できます。
特定の商品に適用
ON にすることで指定した商品に対してのみクーポンを設定できます。
クーポンが適用できる商品を設定しておくことで、誤った商品への割引のような操作ミスを防ぐことができます。
期間
クーポンの割引期間として、「無期限」「1回のみ」「複数月」の3種類から選べます。
また、「複数月」を選択することで任意の月数を設定できます。
例えば、11月~翌年4月までの「6カ月間」のように特定の期間内で割引を発生させたい場合にここでの設定が有用です。
引き換え回数制限
クーポンの引き換えに対し期間や回数で制限をかけることができます。
顧客に表示されるクーポンコード
作成したクーポンをユーザーが利用するためのコードを設定できます。
管理画面からの操作で個別にクーポンをユーザーに設定するだけであれば不要です。
作成したクーポンの適用手順
Stripe の管理画面からサブスクリプション商品を契約中のユーザーにクーポンを適用させる方法を紹介します。
1. ユーザーのサブスクリプション更新フォームで「クーポンを追加」を選択する
2. 適用したいクーポンを選択する
クーポンを選択し「送信」を押すと追加されます。
3. サブスクリプションを更新させてクーポンを適用させる
以上で Stripe の管理画面からクーポンを適用させることができます。
おわりに
Stripe の管理画面でクーポンの作成と適用手順を紹介しました。
作成から適用までが簡単に行えるのでぜひこのクーポン機能を利用してみてください。